限界を決めているのは、自分
努力を重ねても望む結果が得られない経験が続くと、人は「何をしても無意味だ」「こんなことを続けて何の意味がある」と否定的に思うようになり、次第に努力をしなくなります。
この時に例え話としてよく使われるのが、カマス理論です。
獰猛なカマスを透明な仕切りのある水槽に入れて、仕切りの向こうにエサとなる小魚を放ちます。するとカマスは、小魚を食べようと仕切りにぶつかっていきます。しかし、小魚を捕まえることができないとわかると、エサを食べるのを諦めてしまいます。
この状態に慣れてしまうと、仕切りを外しても、カマスは小魚を食べようとしません。カマスは小魚を捕る能力を持っているのに、捕れないと思い込んで、その能力を使わなくなってしまうのです。
では、この状態になったカマスに小魚を食べさせるには、どうしたらいいでしょうか。
とても簡単です。
仕切りがあったことを知らない、新しいカマスを水槽の中に入れればいいだけです。無気力なカマスは、新しいカマスが小魚を食べている様子を見て「あ、小魚を食べることはできるんだ」と気がつき、再び小魚を捕りはじめます。
カマス理論は、誰が、いつ実験を行ったのか、データが残っているわけではないので、真偽のほどは定かではありませんが、思い込みが可能性に蓋をすることがある、限界は自分が決めているといったことを説明するには、非常に分かりやすいエピソードだと思います。
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